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東京湾で船上ドローン撮影を実施― 申請・技術・映像価値の実践レポート

東京湾にて船上ドローン撮影を実施しました。

被写体となる東京ウォータータクシーの船体

今回の撮影は、東京ウォータータクシーとの協業案件です。外国人観光客を乗せた船が東京湾を航行する様子を、レインボーブリッジや東京タワーといった東京の象徴的ランドマークとともに空撮しました。

東京でドローンを飛ばすこと自体は珍しくなくなりました。しかし、

・海上
・航行中の船上運用
・日没後撮影
・観光客乗船

これらが重なると、難易度は一気に上がります。

映像制作会社、テレビ局、広告代理店にとって重要なのは、

「飛ばせる」ことではなく
「合法かつ安全に、案件として成立させられるか」

です。

本記事では、

  1. 東京湾で必要となる申請と調整

  2. 船上ならではの離発着技術

  3. その先にある東京ウォーターフロントの映像表現

を、実際の現場ベースで解説します。

●東京湾でのドローン撮影のお問い合わせはこちらからどうぞ。

関係各所への申請が必須。東京湾で飛ばすための許可と調整。

申請書類

▲申請書類の一例

東京湾でのドローン撮影は、航空局の許可だけでは完結しません。

陸上のDID飛行とはまったく異なる、多層的な調整が必要になります。

その申請に必要な情報を紹介します。

国土交通省 航空局(航空法対応)への申請

当社オペレーターは一等無人航空機操縦士(国家資格)を取得。
包括申請(1年単位)を提出済みです。

そのため、通常飛行に関しては都度申請は不要です。

しかし今回は日没後の撮影を実施しました。

夜間飛行に該当するため、別途個別申請を実施。
飛行計画・安全対策・補助者体制・照明環境などを明記し、適法な形で運用しています。

資格保有者が申請と操縦を兼任することで、

・申請書上の飛行計画
・現場での実運用

の齟齬をなくしています。

ここはプロジェクト成功の前提条件です。

海上保安庁への申請

海上での飛行は、航空局とは別に海上保安庁への申請が必要です。

提出内容は極めて具体的です。

・飛行エリアを示した詳細地図
・飛行高度
・航路との位置関係
・日時
・使用機体
・緊急時連絡体制
・安全管理体制
・補助者配置

特に重要なのは、航路との干渉リスクの説明です。

東京湾は商船・作業船・観光船が絶えず行き交うエリアです。
海上保安庁が判断するのは「航空法」ではなく「海上安全」です。

通常は許可まで約30日を要します。

しかし撮影案件は必ずしも理想的な日程で動くとは限りません。
そのため、審査側が即判断できる書類整備が不可欠です。

当社では過去案件の蓄積により、必要情報を網羅したフォーマットを保有しています。

東京都港湾局(港湾エリア)への申請

岸壁・港湾施設周辺は港湾局の管轄です。

・陸地からの距離
・海面からの高度
・岸壁構造物との位置関係
・飛行座標

湾岸エリアでは数十メートル単位の誤差が問題になります。

特にレインボーブリッジ周辺やお台場エリアは、観光船・プレジャーボート・イベント船が集中するため、詳細な飛行計画提示が必須です。

警察署への届け出

今回は湾岸警察署へ届け出を行いました。

飛行エリアにより築地署等への対応が必要になるケースもあります。

警察への届け出は「許可取得」というよりも、事前の情報共有の意味合いが強いですが、現場での不要なトラブル回避には極めて重要です。

船舶運航会社・関係団体との共有

法律上の義務ではありませんが、

・運航会社
・関係海域団体

への事前共有を実施しています。

東京湾は「法律を守る」だけでは足りません。
「業界として事故を起こさない」姿勢が求められます。

東京湾での撮影は、

航空法
海上安全
港湾管理
警察対応
業界連携

これらを横断的に理解していないと成立しません。

これが、まず最初のハードルです。

船上ならではのチャレンジ:揺れる環境での離発着技術

ドローンをハンドキャッチする画像

許可が整っても、難易度は下がりません。

今回の最大の技術的ポイントは、航行中の船上からの離発着です。

デッキ着陸は現実的ではない

船は常に揺れています。横揺れ、縦揺れ、加速・減速。

この環境下でデッキ着陸を行えば、船体接触や機体損傷のリスクが高まります。

そのため、ハンドリリースとハンドキャッチで運用します。

ハンドリリースの精度

離陸時はアシスタントが機体を手で保持。

腕を伸ばし、

「持ちました」
「回します」
「離します」

オペレーターと声を掛け合いながら離陸。

ここで重要なのは、プロペラ回転の安定確認と船の揺れタイミングの見極めです。

ほんの数秒の判断が安全を左右します。

ハンドキャッチの難易度

着陸はさらに神経を使います。

船が上下動する中で、オペレーターは機体を手元へ誘導。

オペレーターが揺れを読んで掴む。

機体の数センチのズレが事故に直結する環境。

これを確実に行うには、経験値と信頼関係が不可欠です。

安心があるから表現に集中できる

事故リスクを極小化できる体制があるからこそ、

・どのアングルを狙うか
・どのタイミングで旋回するか
・どの高度で背景を入れるか

映像設計に集中できます。

撮影現場で最も避けたいのは、操縦への不安です。

私たちはそこを排除します。

機体選定:Mavic 3とDJI NEO(FPV)

Mavic 3では安定したシネマショットを確保。

東京湾は風の影響を受けやすいため、機体の安定性能は重要です。

DJI NEO(FPV)では、

・船体横並走
・低高度追従
・動きのあるカット

DJI Neoの画像

を補完。

シネマティックとダイナミックの両立を図りました。

東京ウォーターフロントの映像価値

2026年2月15日。
冬の澄んだ空気。

東京ウォータータクシーが観光客を乗せて湾岸を進む。

デッキからゆりかもめに餌を与えると、鳥が船を追う。

その背後に、レインボーブリッジや東京タワー、お台場といった

東京の象徴が一枚に収まります。

構図は申請段階から設計している

どの航路を取ればどの角度でレインボーブリッジを背景にできるか

どの高度なら東京タワーが収まるか飛行ルートは申請段階から設計しています。

そのため、「飛ばしてから考える」ではなく、「狙った画を取りに行く」事前の計画が必須です。

日没後のライトアップ撮影

今回は夜間飛行許可を取得し、ライトアップされたレインボーブリッジや東京タワーを背景にした東京ウォータータクシーを撮影しました。

海面に反射する光。昼とは異なる東京の表情。

夜間撮影は露出管理・視認性確保・安全距離保持など難易度が上がりますが、適法運用の中で実施しています。

東京湾の船上からのフライトは難しいが、価値がある

東京湾は、

・規制が多い
・調整が多い
・技術難易度が高い

しかし、

・東京の象徴を一枚に収められる
・水面反射による独特の画作りが可能
・インバウンド向けコンテンツとして強い

という圧倒的価値があります。

東京湾でのドローン撮影をご検討の制作会社様へ

東京湾でのドローン撮影は、

単なる空撮ではありません。

申請力、調整力、操縦技術、海上理解、船舶チームとの連携

すべてが揃って初めて成立します。

ドローン東京では、

・一等無人航空機操縦士によるフライト
・包括申請取得済み
・夜間飛行対応
・海上保安庁・港湾局・警察調整実績
・船上ハンドリリース/キャッチ対応

の体制で対応しています。

東京ウォーターフロントでの撮影をご検討の際は、ぜひご相談ください。

お問い合わせはお問い合わせフォームからどうぞ。

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